いろいろな塗

津軽塗はその多彩な表情を創り出すため、下地から仕上げまでに、四十回から
五十回もの複雑な工程を経る必要がある。
津軽塗とは下地のことと見つけたり−
色彩が複雑に絡まり合い錯綜し、ときには息苦しさを覚えることさえある
それらは、唐塗と呼ばれる。
さらに刷毛目塗、櫛目塗、ひねり塗、たたき塗、青海波塗、型塗、七子塗、
煙草塗、紋紗塗、寿々喜塗、梨地塗、ろうけつ塗、錦塗、卵殻塗、貝殻塗などがある。
津軽塗とは研ぎ出すことと見つけたり−
漆で木地に基礎的模様をつける。次に彩漆を塗り重ね、さらに研ぎ出しをかけ、
模様を透かし出す、研ぎ、研ぎ、研ぎまくり、そして磨く、磨く、磨く。
まさに、津軽塗とはじょっぱりアートと見つけたり− 

(文章:村上善男)



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唐塗(からぬり)
仕掛けべらと呼ばれる穴のあいた特殊なへらを使い
漆を斑点模様に凹凸を付けて塗り、その上に色漆を幾重にも塗り重ね、その色層を研ぎ出して仕上げる。48の工程と2ヶ月以上の日数を要する津軽塗の中でも最もポピュラーな技法。




七子塗(ななこぬり)
漆を塗り、乾かないうちに菜種を蒔き、乾いてから菜種を払い落とすと一粒ごとに小さな輪の突起が出来る。その上に色漆を塗り重ねて研ぎ出すと輪紋が浮かび上がる。
錦塗(にしきぬり)
七子塗りの地模様の上に黒や緑などの漆で唐草や紗綾型(さやがた)や雲型などを描き、その上に錫粉を蒔いて研ぎ出す技法。津軽塗の中でも最も手の込んだ技法。
紋紗塗(もんしゃぬり)
仕掛べらで凹凸を付けたりした上に漆を塗り、その漆が乾かないうちに紗(炭化したモミガラ等)を蒔き、研ぎ出して艶消しの地の部分と光沢のある文様を浮かび上がらせる技法。刀の鞘にも用いられたもので堅牢さは抜群。
寿々喜塗(すすきぬり)
漆でススキの模様を描いた上に漆を塗り、その漆が乾かないうちに紗(炭化したモミガラ等)を蒔き、研ぎ出して艶消しの地の部分と光沢のあるススキの文様をを浮かび上がらせる技法。
田中屋登録商標。 




津軽塗の道具






定盤(じょうばん)
<横47×縦36×高19cm> 
漆盤とも言われる。漆や下地材を調合するための台板。いわば漆のパレット。
(津軽塗資料館収蔵)






へらと刷毛(はけ)
右の穴のあいたへらは「仕掛けべら」と呼ばれる唐塗の文様を生み出す、津軽塗独特のへら。
材料には腰のあるイタヤカエデが使われている。
刷毛には女の人の髪の毛が使われている。





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