村上善男先生の

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田中屋に隣接して『田中屋工房津軽塗資料館』がある。
そこには郷土の出版社である「津軽書房」のほぼ全ての出版物が並べられている。
表札のように金釘流で書かれているのは、何を隠そう美術家・村上善男の直筆なのだ。この資料館のデザインそのものが村上先生の手によるもので、地元の図書を置こうと提案したのも村上先生なのだ。2001年のことだった。翌年、弘前商工会議所から「街づくり大賞」を頂いた。そのお祝いの会を村上先生が音頭を取って開いてくれた。といっても大げさなものではなく、友達関係10人くらいのささやかで和やかな会だった。乾杯から村上先生が進行役を務めてくれて仕切ってくれた。いい雰囲気でワインを空けながら歓談を重ねた。
私のお礼のご挨拶は乾杯の次という順番でも無かったから、最後の方かなぁと少し気にはしながらも、そこは気の置けない友人達となので、いつとはなしに話がそれぞれで盛り上がり、夜も更け気が付いたらそのままお開きになった。
あれは村上先生のうっかりだったのだろうか、何かの心配りだったのだろうか?
先生との思い出はミステリアスなことがある。

弘前大学で講義をした!

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津軽塗の田中屋店主の田中久元と申します。今日からブログを始めました。何分不慣れではありますが、お付き合いを賜れば幸いです。

先月8日弘前大学で学生100名以上を前に講義をしました。『津軽学』という津軽三味線やこぎん刺し等々津軽のことをレクチャーするカリキュラムなのですが、何せ相手は19、20歳の若者ですから伝統工芸に馴染みも関心も無いだろうし、実物を見せるしかない!ということで、『田中屋工房津軽塗資料館』に展示してある工程見本の角盆33枚を風呂敷に包んで持っていきました。
大学の校門近くの受付で教室の場所を尋ねたら、
「納品したらすぐ帰るのですね」と言われました。そりゃあ大きな風呂敷包みを抱えて、半袖のワイシャツに律儀にネクタイをした出で立ち。誰も講師だとは思わないよね。
私としてもお盆33枚納品した方が売り上げになるし、よっぽどいいのですが。
19、20歳といえば私の息子より年下で、ということは彼ら彼女らから見れば自分の父よりも年上ということになるわけで、おじいちゃんですね。
それでも結構ちゃんと聞いてくれて、1時間を終えました。どこまで伝わったかは分かりませんが、伝統工芸に接してもらうありがたい機会だと思いました。