石とコンクリートの僅かな隙間に土があるのだろう。そこから小さな草が生えて来た。小さいながらもしっかりと三つ葉になっている。ここは田中屋の一番町側の戸口の前の踏み石である。偉いものだ。毎朝、如雨露で水を撒いていいるから、知らないうちに私が育てたようなものだろう。
雑草とはいえ健気げな姿に採りにくくなった。まぁ行き来に差し支えないどころか、気付く人も居ないくらいだろうから、このままにしておくか。
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緑陰
電線にカラスが
去年はブログにカラスの話が多かったがとIさんに言われた。そうだ。昨年までは店の前の電線に停まるカラスの糞害に悩まされ続けたものだった。それが、昨年末に「カラスのフン害に憤慨する会」のT会長と東北電力に陳情に行ったのだ。さすが東北電力は早急に電線にカラス除けのコイル状のテグスを張ってくれた。お蔭で早朝のフン掃除から解放された。改めて東北電力と関係者に感謝申し上げたい。
喉元過ぎればで、ブログにはカラスは登場しなくなったのだ。
Iさんからもう一つ言われたことがある。去年に比べて更新が長くなったと。これはカラスのせいにはできない。反省。
(画像のこの電線にカラス除けが装着してあるのだが、透明なため良く写らなかった。ご寛恕の程を)
修復
80歳のグループ展
皐月
八重桜も散り始め、向かいの公園のソメイヨシノはすでに葉桜である。岩木山の雪も解け始め、緑の部分が多くなって来た。「われに5月を」は寺山修司だったか。5月というのは12の月の中でも特別の月のように感じられる。緯度の高いイギリスでは6月が輝くような美しい月なのだろうが、日本では梅雨時だ。「さつき」というS音が一層の爽やかさを引き出しているのかもしれない。
美空ひばりの名曲「リンゴ追分」は映画「リンゴ園の少女」の挿入歌で、ここ弘前市が舞台となった。それにちなんだ「全日本リンゴ追分コンクール」も明後日に開催される。20年前程前には今時分、打合せや設営に大童だったものだが、それも、もう25回目になるという。今年は弘前市民会館で13日(土)14時からだ、昔かかわった者としてお知らせを兼ねて、継続してきた関係者、先輩たちに敬意を表したい。
晩春
八重桜
9時頃、店先を掃いていたら、扉から店の中をのぞき込む二人連れがいた。早速に、どうぞどうぞと扉の鍵を開けて招き入れた。10時開店ですが今電気を点けますのでと申し添えて。中高年の男性お二人である。熱心に色々とご覧になっていらした。
そこに年配の男性が入って来て女房に頼まれて箸が欲しいという。奥様の頼みなので粗相は出来ないのであろう。何膳も持ち比べてみて試している。質問に答えながら応対をしていた。件のお二人連れはどうしたかなと思ったら「ありがとうございました」と言って帰られた。
多分お気に入りの物が無くて、私が他の客を応対しているのを幸いと帰ったのだろう。時間外に店を開けさせて手ぶらで帰るのは、客にも店の者にも気まずいことなので、いタイミングだったかもしれない。桜大通りの八重桜が咲いた。