梨子地

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津軽塗の座卓の天板である。市松模様に配された白丸は梨子地(なしじ)と呼ばれる技法。錫粉を蒔いているのだ。この上にまた漆を塗って研ぎ出すと、漆は無色透明ではなく飴色をしているので、この白い所が金色に光って豪華な印象になる。昔は盛んに塗られたものだが、今はあんまり見かけなくなった。
ちなみに置いてある場所は漆風呂という、漆を乾かす場所である。漆が乾くのは水分が蒸発して乾くのではなく、漆の主成分であるウルシオールが空気中の酸素と化学反応を起こして固まるのである。湿度が高い方がよく乾くという不思議な現象である。温度は25~30度位、湿度は70~85%位が良く乾くと言われている。水を撒いたり冬はヒーターを点けたりして、漆が乾きやすい温かく湿った環境を整えているのだ。

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