年賀状

untitled
untitled

今朝8時ごろ店の前の雪掻きをしていたら、ピンクのアノラックを着た小学校2、3年生くらいだろうか、女の子が目の前を通り過ぎて、年賀はがきの束を投函した。何だか健気に思えて、思わず声を掛けようかと思ったが遠慮した。まもなく同じくらいの背格好の男の子が同じように年賀はがきの束をポストに入れた。男の子なら大丈夫だろうと「ご苦労さん」と声を掛けた。はがきの枚数の多さからいって二人とも家の人のお使いに違いない。
今年ももう後三日だ。年の瀬や正月にはなぜか郵便ポストの赤が似あうと思った。

 

雪の朝

untitled
untitled

ついに積もった。今年は暖冬で今日まで雪掻きもしないで過ごしたが、とうとう来た。とは言っても、流雪溝には水が来ているし、除雪車の寄せていった雪の量もさほどではない。倅も手伝ってくれるし、二人で雪掻きだ。今日は日曜日なので車の通行も少なく、通勤通学の人もいない。絶好の雪掻き日和だと言えないこともない。
雪が無くて開店休業だった大鰐スキー場をはじめ、多くのスキー場は大歓迎だろう。天と地の間に善いも悪いもないと言う。人間の視点や利害で見るから害獣や益鳥があるのであって、本来、悪い獣も善い鳥もいない。
しかし、これから毎日続くと思うと、少しは加減してほしいものだと凡夫は天を仰ぐ。

北奥氣圏

untitled
untitled

北奥氣圏第11号が刊行された。今年は寺山修司の生誕80年に当たるため、様々な行事やイベントが催されたが、その掉尾を飾る?総合文芸同人誌の寺山特集である。詩人の佐々木英明氏、久慈きみ代教授、石田和男教授、黒岩恭介学長からも玉稿を寄せられた力のこもった特集となった。寺山の誕生日である12月10日の発行というこだわりようであったが、諸般の事情でまだ書店の店頭には並んでいないようだ。週明けには青森県内の主な書店には平積みにされるはずである。店主も同人のため、田中屋店頭にはすでに並んである。早くご覧になりたい方は田中屋までどうぞ。

ステンドグラス?

untitled
untitled

実は今日未明に田中屋店内からガラス越しに道の向こう側の並木のイルミネーションを映したものだ。LEDだが夜通し点灯しているらしい。闇の中の単色のイルミネーションはきれいではあるが、誰も見る人はいない。
今日は天皇誕生日。昭和40年代ごろまでまでだったろうか。祝日にはかなりの家が門柱に日の丸を掲げたものだった。今はさっぱり見られなくなった。旗日という言葉も使われなくなった。そう言えば体育の日も成人の日もみんな月曜日になってしまった。
連休にするとレクリエーションや旅行に行ったりして経済効果が大きいのだそうで、小売業としてはご同慶の至りだが、何だかなぁと思わないでもない。ともあれ今日も店を開けなくては。

栓のテーブル

untitled
untitled

田中屋店内の珈琲『北奥舎』の一角にあるテーブル。岩手の純木家具に発注したもので、栓というケヤキに似た木目の一枚板である。喫茶室に入って来ると、大概の人は、この木肌に触れながら、椅子に座る。木の塊は人を引き付ける何かがあるようだ。
奥の方の左手の椅子は、ここをデザインした故村上善男先生の指定席だった。ステンドグラスのデザインからコーヒーカップの選定まで心を砕いた。「コーヒーには砂糖を入れないと」と言い訳をしながら、訪問客と談笑したり、仕事の打ち合わせをしたりしていた。カフェで語る文化をこの人ほど体現した人はいないと評した編集者がいた。確かにそうに違いない。「喫茶店の無い街は滅びる」とまで言った先生である。
ふと振り返ると、さっきまで村上先生が座っていたのではと、感じることがある。

花開く

untitled
untitled

カニバサボテンの花が咲いた。子供が学校で育てていたのを家に持ち帰った鉢だからもう7,8年になる。園芸の趣味は全く無かったが、子供が育てたものだと思うと、枯らすわけにはいかなくて、何とか今まで持たせてきた。しかし、ここ2,3年、花はなかなか咲いてくれなかった。去年もつぼみを付けてくれたが、数輪しか咲かなくて、多くのつぼみがつぼみのままで終わってしまった。ところが今年は、早くも咲き始めた。
4年前に亡くなった叔父が晩年バラを育てだしたことがあった。理数系の硬いお役人だったし、それまで土いじりの話はついぞ聞いたことがなかったので、少なからず意外だった。しかし薄桃色の花を見ていると少しだけ気持ちがわかるような気がする。

津軽塗のプロセス

untitled
untitled

売場に出たら、見覚えのある人が津軽塗のストラップを見ていた。東京のSさんだ。出張で弘前に来ていたのだ。お買い物の後で、コーヒーを飲みながら久しぶりにお話をした。帰り際に津軽塗資料館を案内したら、何回か来ているがここは初めてだという。津軽塗の工程を展示しているコーナーで感心されて、スマホで撮影して、これだけ手間がかかるなら、あの値段で納得だと言われた。
自分が知っているからと言って人も知っているとは限らない。改めて伝えていかなければと思う。

クリスマス飾り

untitled
untitled

もうすぐクリスマスだ。店内にも小さなクリスマスツリーが飾られた。子供のころはクリスマスのケーキが楽しみだった。生クリームではなくてバタークリームだったが、それでもおいしいと思って食べた。昭和40年代、バナナとプリンを腹いっぱい食べられたらどんなに幸せかと真剣に考えていた。
それが今ではノーサンキューである。人は酒を飲むようになると味覚が変わるものらしい。苦いビールを大人がおいしそうに飲むのが不思議だったのはいつの話だろう。子供のころは食べれなかったナマコも日本酒に合うと思うようになったり、ウドの酢味噌和えも好むようになってしまった。思えば遠くへ来たもんだ。

雑草?

untitled
untitled

何やら立派な葉が生えてきた。場所は田中屋工房『津軽塗資料館』の前の竹を植栽しているところである。元々笹竹を植えてきたので、竹から見ると雑草なのだが、何となく切るに忍びなく思っていたらすっかり成長してしまった。つやがあり、クリスマスの飾りに使えそうなくらいに堂々としている。
さてさてどうしたものか。

氷結

untitled
untitled

店の前を掃こうとしたら、氷が張っている。さすがに12月だ。それでも去年の初雪は11月の初めだったし、12月にはもう豪雪だった。今年は暖かくて良い方だ。
津軽のお年寄りはよく「今日は暖気だ」と口にしていた。冷凍庫の中にいるような真冬にも零度を上回る日がある。そうすると氷が解ける。だから多少喜びとともに言われるのだが、ことは単純ではない。雪でなくて雨が降るとこれがまた警戒すべき天候なのだ。雨が降った後には吹雪になることが多く、これを「雨返し」と言う。
津軽はもう冬である。