東奥日報 2003年8月1日(金)    
津軽塗の高級万年筆米国に輸出へ


  弘前市の津軽塗製造販売の田中屋(田中久元社長)とイタリア
を代表する万年筆メーカーのアウロラ社が共同開発した津軽塗の
高級万年筆が、今年九月に米国に輸出されることが決まった。他
の数カ国からも引き合いがあるといい、田中社長は「日本国内で衰
退している伝統工芸の良さが海外で見直されている」と歓迎してい
る。

 アウロラ社の津軽塗万年筆は、田中屋が約二十工程をかけて丁
寧に仕上げた津軽塗がボディーとキャップに施されている。昨年四
月に一本四万五千円−五万五千円で国内限定で売り出され、これ
まで約二」百本を販売した。
 今年一月末にドイツのフランクフルトで開かれた文具見本市に出
展し、米国やドイツ、スイス、ポルトガル、ブラジルなどの関係者が
関心を示した。このうち米国に万年筆とボールペン計三百本を輸出
することが決まり、田中屋は現在、輸出向けペンの製造作業を進め
ている。田中社長は「ヨーロッパのメーカーと提携した商品が海外に
渡ることは、日本の伝統工芸のモデルケースになる」と期待する